ブルノ郊外にあるモラフスキー・クルムロフ城に展示されていたアルフォンス・ミュシャの「スラヴ叙事詩」が、今(2015年)はプラハで観ることができる・・・
そうと知ってはやっぱり観ておきたいと思い、展示しているヴェレトゥルジュニー宮殿(プラハ国立美術館)へ足を運びました。
注:2019年の時点で「スラヴ叙事詩」は倉庫に保管中。展示はされていません。
ヴェレトゥルジュニー宮殿(プラハ国立美術館)への行き方と建物の外観
旧市街広場からヴェレトゥルジュニー宮殿へ行く場合は、17番のトラムを使うと乗り換えせずに行くことができます。「Veletržní Palác」で下車。トラムを降りると道路を渡った側にヴェレトゥルジュニー宮殿があります。
「宮殿」と聞くとどうしても紋章のついた立派な門構えのあるお屋敷を想像してしまうのですが、ヴェレトゥルジュニー宮殿はごくありふれた、ただの四角いビルです。
ちなみに建物内部も近代的でオシャレです。これは上の階から撮った写真。
ヴェレトゥルジュニー宮殿の料金
受付にチケットの値段が出ていました。
こういう一覧表があると指差しで買うことができるので、外国語に不慣れな場合はすごく助かります。
展示内容や鑑賞できるエリアによって値段が変わるようなので、内容をしっかりとチェック。
今回は「コンビネーション2」のチケットを選びました。
常設展、短期展示物、そしてミュシ(ムハ)のスラヴ叙事詩を観賞することができるチケットです。
ちなみに「コンビネーション1」はスラヴ叙事詩の代わりにこの時開催していた特別展、オスカー・ココシュカ(Oskar Kokoschka)の作品を観ることができるチケットでした。
ミュシャ(ムハ)のスラヴ叙事詩
照明を落とした天井の高い広い空間の中に、スラヴ叙事詩は展示されていました。
スラヴ叙事詩は1910年~1928年に制作されたミュシャ(チェコではムハ)の晩年の作品で、スラヴ民族の歴史や神話を描いた20枚からなる大作です。
写真に写り込んだ人との比較で、作品がどれだけ大きいものなのかがわかるのではないでしょうか。
市民会館の市長の間でも思ったけれど、見慣れた優美な女性のポスター絵とは違った独特の雰囲気がある作品です。巨大な作品に囲まれ、足音だけが響くような空間に身を置くと、なんとも神妙な気持ちになってきます。
スラヴ民族について勉強してくればよかたっと反省しました。
知識があれば、絵がどの場面を表しているのか理解することができたでしょう。
ヴェレトゥルジュニー宮殿は近・現代美術の作品に触れることができる
ヴェレトゥルジュニー宮殿は国立美術館の1部門で、19~21世紀の近・現代美術が収蔵されています。
コンビネーションチケットを買ったので、スラヴ叙事詩後に他の展示も見て回りました。
4階には19-20世紀のフランス芸術。
モネ、ゴッホ、ピカソ、ルノアール、ゴーギャン、ロートレックの絵画やロダンの彫刻の展示がありました。
5階ではチェコのモダンアートの展示。ミュシャの作品もあります。
「Portrait of Josephine Crane-Bradley as Slavia」
芸術に詳しい人なら「○○の作品もある!」というのがあるかもしれないけれど、私たちは超有名な人しか知らないので、その辺はご容赦願いたします。
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