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城というよりまるで小さな町。プラハ城を観光する【チェコ旅行記7】

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プラハ城 チェコ

旧市街側からヴルタヴァ川の向こう岸を見ると、小高い丘の上にあるプラハ城の雄姿が目に飛び込んできます。

城そのものよりも、オレンジ色の屋根が折り重なる景色の中でひときわ異彩を放っているこげ茶色をした聖ヴィート大聖堂のほうが目につくかもしれませんね。

プラハ城

9世紀半ばに建設が始まり、14世紀のカレル4世の時代にほぼ整えられたプラハ城

「プラハ城へは朝一番に行くのがオススメ」
ガイドブックの片隅の書かれていた言葉を信じて、朝一番にプラハ城を目指しました。

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カレル橋からプラハ城への行き方

プラハ城へはカレル橋から歩いて行くことができます。

実際に歩いたルートは下の地図の通り。
ホテルからトラムと地下鉄を乗り継いで地下鉄A線のSTAROMӖSTSKÁ駅で降り、そこから歩きました。

カレル橋からプラハ城への行き方の地図

カレル橋を渡ってからプラハ城まではゆるい上り坂が続きます。
街並みを散策しながら10~15分くらいで城に着きました。

カレル橋を渡り、モステッカー(Mostecká)通りをそのまま道なりに進むと聖ミクラーシュ教会に行き当たります。

聖ミクラーシュ教会
聖ミクラーシュ教会

聖ミクラーシュ教会のところからネルドヴァ(Nerudova)通りを進み、ケ・フラドゥ(Ke Hradu)通りに入って道なりに進むと、プラハ城に到着。

ネルドヴァ(Nerudova)通りからケ・フラドゥ(Ke Hradu)通りに入ったところ
ケ・フラドゥ(Ke Hradu)通りからネルドヴァ(Nerudova)通りを見る

ケ・フラドゥ(Ke Hradu)通りの坂は少しきつくなるけれど、距離はそんなにありません。坂道を上った先に、プラハ城が姿を現します。

プラハ城

プラハ城観光は無料エリアと有料エリアがあります

プラハ城の中に入ると噴水がある第2の中庭にインフォメーションセンターがあるので、聖ヴィート大聖堂等、有料施設を見学する場合はここでチケットを購入しておきます。

プラハ城 第2の中庭
プラハ城、第2の中庭

プラハ城の入場券は以下のとおり。

コースA:
聖ヴィート大聖堂」「旧王宮」「プラハ城についての展示」「聖イジー教会」「黄金小路とダリボルカ」「火薬塔
大人 350コルナ(約1750円)
子供・学生・シニア 175コルナ(約875円)
ファミリー 700コルナ(約3500円)

コースB:
聖ヴィート大聖堂」「旧王宮」「聖イジー教会」「黄金小路とダリボルカ
大人 250コルナ(約1250円)
子供・学生・シニア 125コルナ(約625円)
ファミリー 500コルナ(約2500円)

コースC:
聖ヴィート大聖堂の宝物殿」「王宮美術館
大人 350コルナ(約1750円)
子供・学生・シニア 175コルナ(約875円)
ファミリー 700コルナ(約3500円)

*カメラ撮影代は別途50コルナ(約250円)

詳細はプラハ城のチケットページ(英語)または
日本語ページ(pdfファイル)を参照。

今回は「コースB」のチケットを購入しました。
プラハ城の中で見学したいと思っていた「聖ヴィート大聖堂」と「黄金小路」が含まれていて、値段もお手頃だったのから。

施設見学をしないのであればチケットを購入せずにそのまま進んでも大丈夫です。
城の中庭や通路、城の周囲の庭園は無料エリアになっています。

プラハ城内を観光する

「コースB」で観光した場所です。

聖ヴィート大聖堂

プラハ城の中でも観光客に人気が高いのが聖ヴィート大聖堂。重厚なゴシック建築がひときわ目を引きます。

城の中に大聖堂があるのはなんとも不思議な感じがしますが、これは教会が国王に保護されながら発展してきたからなのだそう。

聖ヴィート大聖堂

朝一番にプラハ城へ来たのは聖ヴィート大聖堂をゆっくりと見学したいと思ったから。ここにはミュシャ(ムハ)が手掛けたステンドグラスがあります。

大聖堂に入ってすぐのあたりまでは無料エリアになっています。ミュシャのステンドグラスは無料エリアからでも見えないことはないけれど、じっくり見ようと思ったらやはり有料エリアに入るのがベスト。スッテンドグラスの真正面から鑑賞できます。

ミュシャのステンドグラスは最初のキリスト教伝道者、聖ツィリル、聖メトジェイの生涯を描いたものです。

聖ヴィート大聖堂内、ミュシャのステンドグラス

混み合う前だったので人に邪魔をされず、写真もきれいに撮ることができました。
聖堂内を見学している間にツアーと思しき団体客も増えてきて、見学を終えるころにはミュシャの前は人だかりができていました。

聖堂内の有料エリアには国の守護聖人でもある聖バーツラフの遺物が収められている聖バーツラフ礼拝堂や、銀でできたヤン・ネポムツキーの墓碑といった、鑑賞価値の高いものがそろっています。

建築に詳しいわけではないのでウンチクは語れないけれど、教会建築が大好きで、こんな景色をずっと眺めて至福にひたっていました。

聖ヴィート大聖堂

聖イジー教会

プラハ城内最古の教会、聖イジー教会はロマネスク様式の建物です。
濃いめのサーモンピンクの建物に白い2つの塔を従えた姿はとても印象的。

プラハ城 聖イジー教会

聖ヴィート教会と比べると中はこじんまりとしていました。使っている石の色なのか、それともライトのせいなのか、室内は黄色味がかっていて温かみを感じられる空間です。

プラハ城 聖イジー教会

教会らしく独特の厳かな雰囲気があり、日々の祈りは大聖堂よりもこちらのほうがしっとりと落ち着いて、良さそうだなと思いました。

黄金小路

プラハ城の見学の中で一番楽しみにしていたのがここ、黄金小路です。
豪華絢爛なものを見学するのも楽しいけれど、「昔ながらの」とか「庶民の暮し」といったキーワードにワクワクしてしまうんですね。手が届かない世界よりも、身近に感じられるところがいいのです。

プラハ城 黄金小路

「黄金小路」の由来は、16世紀末のボヘミア王・ルドルフ2世が錬金術師を住まわせたからだとか、18世紀にあった大火で家を焼失した金細工師たちが一時的にここに住んでいたからとか、諸説があるようです。

プラハ城 黄金小路

並んでいる家々は、あるものは武具の展示になっていたり、またあるものは昔の暮らしを再現していたり、土産物を売っているお店になっていたりといろいろなかたちで利用されています。

作家、フランツ・カフカが住んでいた水色の家が残っているのもここです。

プラハ城 黄金小路 カフカの家

公開されている建物の中に入ってみると、一つ一つの建物の造りが小さいことにびっくりします。西洋人より小柄な日本人の中でも、さらに小さい部類に入るわたしが「狭い!」と感じるのだから、かなりのものです。

プラハ城 黄金小路

ここではどんな暮らしが営まれていたのだろう・・・そんな想像をしながら見て回りました。

ダリボルカ

黄金小路を抜けると姿を現す円筒形の塔がダリボルカ。中世の時代に牢獄として使われていた建物で、今は拷問道具を展示しています。

プラハ城 ダリボルカ

プラハ城 ダリボルカ

旧王宮

16世紀まで王宮として使われていた旧王宮。
柱のないヴラディスラフホールには思わずため息が漏れました。美しい!

このホールでは当時、騎馬試合も行われていたとのこと。ここに馬が出入りしていたというのが驚きです。

プラハ城 旧王宮 ヴラディスラフホール

歴史的な事件、「プラハ窓外放出事件」(プロテスタントの締め付けが激しくなり、それを不服としたプロテスタント貴族が政務官2人と書記を窓から放り投げた事件)の舞台になった部屋や、戴冠式で使われた王冠(レプリカ)などを見学しました。

プラハ城 旧王宮 王冠のレプリカ

プラハ城の衛兵の交代式

ガイドブックによるとプラハ城では毎時ちょうどに衛兵の交代式が行われ、特に正午のセレモニーは音楽隊をともなった大々的なものと書かれています。

ゆっくりと城内を回っているうちにお昼になったので、衛兵の交代式を見学をすることにしました。

プラハ城 衛兵の交代式

城外から隊列を組んで入ってきた一団は、第3の中庭で整列して儀式を行います。

私たちは少し出遅れてしまい、ごった返す観光客の隙間から写真を撮るだけで精一杯でした。
きちんと見たい方は少し早めに行って場所取りをしたほうがいいでしょう。

プラハ城 衛兵の交代式

プラハ城でランチを食べる

プラハ城には複数のレストランやカフェがあります。だけどさすが観光地、値段はめまいを覚えるくらい割高。

だけど食べるものを持ってきていないし、城を出て周辺で探すのも手間なので、比較的安そうで手軽に食べることができるパニーニのスタンドでランチをとることにしました。

プラハ城 パニーニのスタンド

路面店ですがテーブル席があります。ここで食べていくと伝えると、パニーニを温めて出してくれました。

プラハ城 パニーニのスタンドは屋外テーブルがある

私はトマトとモッツァレラのパニーニ、夫はチキンのパニーニをチョイス。どちらも120コルナ(約600円)。味はふつうにおいしいといったっところ。

パニーニ

レモンティーは100コルナ(約500円)。
同じものがスーパーでは26コルナ(約130円)で売っていました。高い…

紅茶

安くすませたいのであれば、食べるものを持ち込んだほうがいいでしょう。
天気のいい日なら城の周りにある庭園で食べると、気持ちが良さそうです。

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