Nový Svět(ノヴィー・スヴェット)通りの散策を終えて、さて、このあとはどうしようかな?と思いながら歩いているとロレッタ教会が目の前に現れました。
ロレッタ教会はチェコの有力貴族であるロブコヴィツ家のカタリーナが1626年に創建したバロック様式の教会です。
13世紀、パレスチナにあった聖母アリアと幼いキリストが住んでいた家(サンタ・カーサ)が天使によってイタリアのロレッタ村に運ばれたという伝説があり、それを模した聖堂がヨーロッパ各地で建てられたのだそう。このロレッタ教会もそうして建てられたひとつです。
観光予定には入れていなかったのですが、美しい教会に見惚れて見学することにしました。
ロレッタ教会
回廊
チケットを購入して中に入ると、美しいフレスコ画に彩られた回廊が目に飛び込んできました。
回廊にはところどころに小さな礼拝堂があり、祭壇がしつらえてあります。装飾が見事。
サンタ・カーサ(聖なる家)
回廊に囲まれた中庭にはサンタ・カーサ(聖なる家)と呼ばれる建物があります。
伝説の聖母アリアと幼いキリストが住んでいた家を模したものです。
サンタ・カーサの中に入ると、まず「赤色」が目に飛び込んできました。赤い色の印象が強いのですが、よく見ると銀の祭壇や杉で作られた聖マリア像が収められています。
礼拝堂
回廊の奥にある礼拝堂。細やかな装飾と天井一面に描かれたフレスコ画がなんともゴージャス。
宝物庫
回廊の2階に上がると宝物庫があり、宗教儀式に使われた典礼用品などが展示されています。
6222個のダイヤモンドで装飾された聖体顕示台は必見の品。(写真左側)
思わずため息が漏れてしまうような品が展示されていました。
旅行計画を立てていたときは観光予定に入れていなかったロレッタ教会ですが、立ち寄って正解でした。見ごたえのあるものがたくさんあり、しかも訪れている人が少ないのでゆっくりとみて回ることができます。
教会の入り口の上にそびえる鐘楼にとりつけられた27個の鐘は毎時ちょうどに「マリアの歌(昔の巡礼歌)」を奏でます。時間をかけて見学をしていたので、鐘の音を聴くことができました。
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