イタリアの小さな町を訪ねる
車で移動するにあたって、私たちは密かな野望を抱いていた。
それはどこか小さな町に立ち寄ること。
時間的にあまり余裕がないので、どこか1ヶ所だけ。サンマリノからローマへの移動中で、そんなに遠回りにならないところ。
アッシジにも惹かれたが、夫のたっての希望でベヴァーニャに決まった。アッシジの近くにある小さな町だ。この町はフィガロ・ジャポン2005年10/5号で紹介されていて、素敵な町だなと思ったのだ。
幹線道路を外れてベヴァーニャへと向かう。到着するのはちょうどお昼頃。感じのいいピッツェリアかトッラトリアがあるといいな。
やがて案内板がベヴァーニャに入ったことを告げ、さらに走ると城門が見えてきた。
狭い道をくるくる回ってどうにか車を止めるところを見つけ、探検開始。小さな田舎町が好きな私にとってはわくわくする時間。雑誌で見た写真も素敵だったし、期待できるかな?
町はひっそりとしていた。ほとんどのお店が閉まっているのだ。バールの前に並べたイスに年配の男性が何人か座ってて、興味深そうにこちらを見ている。
うーん、困った。食事を出来そうなところがない。バールにしようかなとも思ったが、なんとなく入りづらい雰囲気。
せっかく田舎町でランチをと楽しみにしていたのに。
仕方ないのでテイクアウトのピザ屋さん(?)でピザを3枚買って車の中で食べた。
でもこれがおいしくって、ラッキー。
ベヴァーニャは城壁に囲まれた小さな町で、路地とか散策するのが楽しそう。丸1日滞在したら、退屈しちゃうかもしれないけれど、そのぶん町のよさをじっくり味わえそうな気がする。
だけど今日は急ぎ足。レンタカーを返す時間が決まっているので、ゆっくりはしていられない。
1時間程の滞在で、あわただしく町をあとにした。
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