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イタリアの中の小さな国、サンマリノへ【イタリア旅行記4】

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イタリア旅行記・サンマリノ観光 イタリア
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霧に煙るサンマリノ

ヴェネツィアを発ったときは気持ちいいくらいの青空だったのに、昼過ぎに着いたサンマリノは霧に包まれて真っ白だった。

サンマリノ共和国は標高749メートルのティターノ山を中心に広がっている。今回滞在するサンマリノ市はティターノ山の山頂にあり、ここにある要塞からの眺めをとても楽しみにしていたのに、これでは何も見えそうにない。

そんな天気のせいなのか、それとも他になにか理由があるのか、観光客もまばらなら、開いているお店も少ない。なんともうら寂しい。

そういえばティターノホテルを予約しようとしたら断わられたっけ。ホテルの前を通ると営業していなかった。

サン・マリノ、ロッカ・グアイタ(第1の要塞)
ロッカ・グアイタ(第1の要塞)

つづら折になっている坂道をガシガシと上がっていく。平坦な街で暮らしている私にとって坂の町はとても新鮮で、なんだかワクワクするのだ。上り坂は大変ではあるけれど。

だけどこの5メートル先になにがあるのかもわからないような霧の中では、いつものように「この先にはなにがあるんだろう、わくわく!」とはならなかった。

「この先はどうなってるんだ?この道はどこに行っくのだ?このまま進んで大丈夫なのか?」という不安が大きく、見えないことがこんなにもストレスに感じるのだと改めて知った。

サン・マリノ、政庁舎で衛兵?さんと
共和国宮殿の前で、衛兵さん?と

この霧がやっと晴れたのは、私たちが夕飯を食べている間のことだった。

リストランテを出ると嘘のように白いベールは無くなっていて、かわりに山の上らしいシンとした冷たい空気に包まれた夜の帳が下りていた。

人気のない石畳の町を、オレンジ色の街灯が照らしている。

サン・マリノ、夜の町

霧のサンマリノでの唯一見学したのは、チェスタの塔(第2の要塞)とそこにある兵器博物館だ。剣やら鎧やらが展示してあった。他に見学者もいなくて、係の人もなんだかヒマそうにしていた。

旅行出発前に夫が希望していたフェラーリ博物館には結局行かなかった。ティターノ山の裾野のほうにあったので車で行かなければならず、面倒だと思ったみたいだ。(博物館は現在は閉業)

「霧で視界がきかない」

たったそれだけのことで、動き回るのが億劫になってしまっていた。日常、いかに視覚に頼っているのかを思い知らされる。

夕食後に霧が晴れたのを受け、翌日は早めに起きて朝食前に散歩に出かけた。霧ではっきりしなかった町の風貌があらわになってくる。

ああ、くやしいな、こんな青空の下で要塞から景色を眺めたら、どんなにすばらしかっただろう。
だけど天気だけは運だ、なに、またリベンジすればいい。

サン・マリノ、政庁舎

「捨てる神あれば拾う神あり」とはよく言ったもので、ローマを目指して車を走らせていた私たちの視界に、とんでもない風景が飛び込んできた。

3つの要塞を従えた、ティターノ山。サンマリノ共和国のある山。

青空の下で聳え立つその風景は雄雄しく、圧倒された。

「サンマリノ、また来るからね!」

サン・マリノ、ティターノ山
ティターノ山

サンマリノで入国スタンプをもらう

サンマリノのツーリストインフォメーション(城壁内にあるほう)でパスポートに入国印を押してくれるという情報があった。せっかくだからと足を運んでみたら、「お値段2.5ユーロ」と書かれていた。

え、お金とるの~!と思ったが、まあ記念だからとお願いすることに。そしたら2.5ユーロ分の切手を貼ってそこにスタンプを押してくれた。さすが、切手が観光収入のひとつとなっている国だ。

でもいいの?パスポートに切手を貼るのって。
・・・まあ、いいか。

サン・マリノの入国スタンプ
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