列車を乗り継ぎ、ソールズベリーからチッペナムへとやってきた。
チッペナムのインフォメーションでB&Bの手配をしてもらい、荷物を置くために宿へと向かう。出迎えてくれたのは優しい笑顔の年配のご夫婦。
「今日はこの後はどうするんだい?」
の問いかけに
「レイコックに行きたいのだけど・・・」
と答えると、ご主人から
「じゃあ、連れて行ってあげよう」
と思いもしなかったお言葉が!
車でレイコックまで連れて行ってもらい、
「帰りはあそこにバス停があるから」
と教えてくれて、ご主人は帰っていった。
バスの便を調べて、いざ、レイコックの観光開始だ。
ナショナル・トラストが管理する、古い町並みが残るレイコック
レイコックのメインストリートになるHigh Streetは道幅も広く、道の両側に建ち並ぶ家々の前に車を止めてもなお、車が通行できるだけの余裕があった。
道幅が広いと何となく間が伸びた感じがして個人的には好きではないのだけれど、それでもはちみつ色をした建物にはわくわくしてしまう。
High Street、East Street、Church Street、West Streetと、村を四角く囲む道をくるり1周回るだけなら15分か20分もあれば十分。レイコックはそれくらい小さな村だった。
レイコックはハニーストーンの家だけでなく、木組みの家もいくつか見ることができる。
木組みの家の中でもひときわ目を引くのがクラック・フレーム(Cruck Frame House)の家だ。
クラック・フレームは中世初めから見られる古い建築構造で、A字形に2本の柱を地面から屋根に向かって組んでいる。
村の中には小学校もある。ちょうど5月だったこともあり、子供たちがメイ・ポールを楽しんでいた。
この写真ではちょっとわかりにくいけれど、子供たちの深緑色のそろいのセーターがなんとも愛らしい。
村の一角にある、St. Cyriac’s Church。
その教会の近くの道を進むと、川に出た。
川には人が渡るための小さな橋がかけられている。
そこに車がやってきた。
車は躊躇することなく川の中に入り、そして対岸へ渡ると走り去っていった。
突然目の前で繰り広げられた光景にしばし茫然。
川は浅瀬で、車なら難なく走ることができる。
いや、でも・・・、いいの、か?
これがイギリス流の考え方なのかな。
この日はとても寒く、寒さに耐えられなくなって1時間半ほどの滞在でレイコックを後にした。
[旅行:1996年5月]
レイコックへの行き方と観光情報はこちらにまとめてあります。
2005年の旅行記はこちら。
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